わかりますけどね。いくら捨て試合のナビスコカップ初戦だったとはいえ、相手がジュビロでしょ?けちょんけちょんにされたもの。サポーターの怒りもわかる。
湘南戦の後にも言いましたが(こちらを参照のこと)、これ、フロントの問題なんですよね。明らかに戦力ダウンしているのに、タイトル狙い、だなんて景気のいい事を言うから現実とのギャップが出てくる。
はっきりシーズン前に明言してくれれば良かった。今年はゴトビ監督の下、選手育成を第一にして、J1残留を目指します。お金がたまるまでは健全経営で、余裕ができたら優勝を目指します、と。
2年前のものになりますが、こちらをどうぞ。
2010年度クラブ収支
はい、エスパルス、黒字でした。皆さんもうご存知だと思いますが、金のあるクラブは強い。これ、世界共通です。人件費=戦力でいうなら、エスパルスはJ1で7位でした。では、リーグでの成績はどうだったのか、と言われると、6位です。長谷川体制の集大成として挑んだ天皇杯は準優勝。順当だと思います。
この収支表は非常に面白いので、他にも見ていきましょうか。
広告収入 リーグ11位。ま、大企業のサポートがないのを考えれば妥当でしょう。まだまだ営業努力が必要ですね。ちなみにジュビロは1.5倍。ヤマハがらみかな?
入場料収入 これ、浦和が異常です。他はどんぐりの背比べ。地方クラブとしては動員数が多い新潟の収入がどうも低いのはやはり無料券乱発とチケットの安さでしょうか?エスパルスは良くやっているほうだと思います。
その他の収入 なんとリーグ3位です。グッズ、会員費、それほど他クラブと比べてエスパルスが優位に立っている部分が思い当たらないのですが・・・内訳が知りたいですね。
事業費 これ、なんでしょう?エスパルスはリーグで4位。中堅クラブのわりにやたら高い数字をたたき出しています。ドリプラ?・・別会社か・・・これも内訳を見ないとどうにも言えませんが、二酸化炭素排出権購入費がからんでいるのでしょうか?これもどういう経緯でそんなことになったのか未だに不思議なのですが、下館さん、事業費内訳とともに調べてください。
ま、そんな訳で、長谷川体制ですら財政規模が中位クラブだったわけで、現在はそれより下、と見てまず間違いない。広島のようにユース・トップ一貫育成体制でもなければ柏のように外国人スカウトに目利きがあるわけでもない。その上、過去2年のゴトビ体制でどれだけチームのベースができたのか、と見ても選手・コーチともにほぼ総入れ替え。これでどうすればタイトルを、などという根拠のない言葉が出てくるのか・・・
気持ちはわかるんですけどね。選手や監督にしてみたら負けてもいい試合などあるわけないわけで、目標は全勝でタイトル総なめ、選手全員が日本代表に選ばれ、ワールドカップへ、と。
だから、日本にいるサポーターの皆さんにはその辺、わかってほしい。目標として景気のいいもの掲げましたけど、実は違いますよ、と。あと2.3年は選手育成の年ですよ、と。ゴトビ監督は限られた選手層と予算の中でそれなりによくやっていますよ、と。
エスパルスを応援してくださる方々は、エスパルスが常勝軍団だから応援しているわけではない。J2に落ちなければクラブの黒字は保て、エスパルスは存続します。いや、むしろJ2に落ちても黒字を保てるくらい基盤のしっかりしたクラブになってほしい。それにはクラブの確固たる理念と経営方針、そしてフロントとサポータの信頼関係が大切だと思うのですが、今のところ、どちらもまだまだみたいですね。残念だ。
でもね、ゴトビ監督。あなたは1つのミスを犯した。リーグ降格とか関係ないから、若手育成のためにカップ戦を使うのはいい。でも、静岡ダービーでそれやっちゃだめでしょ!英国のエヴァートンや昔のマン・シティーのように、優勝はできないかもいれないけど、ダービーだけは負けない、せめてそれくらいの気概は見せないと、そりゃサポーターも怒るわ。
あー、サカつくやろ
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