2013年3月24日日曜日

女子プロレスとガイアジャパン(GAEA JAPAN)の残影 その4

それではこのガイアに所属した各選手の個人的なコメントを掲載していきます。掲載順はその選手に対する思い入れの順だと思ってください。

長与千種



まあ、この人からはじめなくてはいけないでしょう。ガイアジャパンといえば、良くも悪くも長与千種。この人に始まり、この人で終わりました。ガイアの解散について諸説あるようですが、長与選手の引退、というものが強く関係しているのは間違いありません。


印象に残っているのが、加藤園子選手との一騎打ち。この試合で加藤選手が思い切って長与選手に対して自身の必殺技、ドラゴンスープレックスを放つのですが、何しろ長与選手の体が大きいため不完全な形に、しかも加藤選手が後頭部をしたたかに打ち付けるのが傍から見てもいかにも危険でした。それを受けた長与選手は、痛そうなふりなど一切せずすぐさま立ち上がって、逆に加藤選手に対して完璧なドラゴンスープレックスを極めたのです。お前、DSはこうやるんだ、と言わんばかりに。

基本的に彼女はプロレス馬鹿だと思うんですが、こういう教え子おもいな所がありまして、たとえば、前述したとおり、ガイア改などというどちらかと言えばパンクラス的なルールを持ち込んだときも、後輩のKAORU選手や山田敏代や一期生の一部がいまいち伸び悩んでいた頃でしたし、ガイアのゆっくりしたレスリングに対してハイスパート600なんていう10分決着ルールを始めたのも、思えば他団体選手との交流が始まって違うプロレスのペースに選手をなれさせるため、などと今思えばそんな気がします。レスラーの技術向上や強さを追い求めていたように見えて、以外にやることに深い意味がある、そんな選手でした。

続く

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