小生しばらくオーストラリアサッカーにかまけておりまして、ガイアジャパンのことをすっかり忘れておりました。
それではガイアジャパン(日本サッカー代表の愛称のようですな)を語るにおいて、長与千種選手の次に来るのはやはりこの人しかない、などと勝手に想像いたすですが、いかがでしょう?
里村芽衣子
今や女子プロレス界の重鎮、もしくは東北の雄として一定の評価を持ち、すっかり落ち着いてしまった感のある彼女ですが、個人的にはもっと高みを目指してほしいものです。
デビューは1994年。まさにガイアジャパン旗揚げ戦ですな。相手は終生のライバルにはなりきれてはいないけども、今はOZアカデミーでがんばっている、加藤園子(おお、一発で変換できた!)。新人同士でのデビュー戦、という、女子プロ界において当時では珍しかった組み合わせ。
いや、見ごたえありました。1年ほどかけて長与千種にみっちり鍛え抜かれた基礎に加え、そのガムシャラさは見ていて気持ちが良かったものですな。
157cmという、どちらかと言えば小柄な部類にはいる彼女ですが、相手が誰だろうと気合を入れて立ち向かい、フォールに入られてもキックアウトでなくブリッジで返す、という根性の入りよう。試合を見ていると、いつの間にか見ているこちらの握りこぶしが握られている、という魅せ具合。
あと10cm、いや5cm身長があったのなら、おそらく女子プロ界に伝説として残っていたであろう彼女は、新人としては異例、デビル雅巳、ダイナマイト関西、アジャコングなど、そうそうたる面子を必殺、デスバレー・ボム(男子では新日の大岩選手が使い手として知られていましたが、彼は4代目。本家本元はは女子の技です。里村選手は3代目の使い手ですね)で撃破していくのですが、こうしたヘビー級の選手との対戦が祟ったのでしょうか、腰をやってしまいます。当時のアジャコングは長与千種と戦いたい、との一心でガイアジャパンに参戦してきたらしいのですが、この里村選手につっかけられて寄り道を。そうしたらなんと、面白かったそうですよ。本気で戦える相手がもう一人見つかった、と。あの100キロ近いアジャコングを投げましたからね、小さな里村選手が・・・長与千種選手から後継者、とまで名指しされるほどですから、その実力は折り紙つき。
そうそう、アジャコング、と言えばまぁ、世間でも知られているでしょう。長いですし、あと風貌ですから・・・その試合っぷりは、どちらかと言えばリンチに近くて、100%出し切っている姿をお目にかかるのは早々ない。それでもコメディタッチから男女混合マッチまでこなせて、口も達者とくる、まさにプロフェッショナルですな。でも、彼女が100%,いや120%だすまで追い込まれる試合が見てみたい・・・里村選手の腰が悪くなければなぁ・・・
ガイアジャパンの解散の後、仙台女子プロレス、というみちのくプロの女子部を旗揚げしてがんばっているのですが、この腰の負傷が尾を引いているのか、投げ技はあまり使わなくなり、グランド主体のレスリングで今もなお見せてくれていますが、さきほど申したとおり、身長があと5cmあって腰を怪我しなければどこまで行ったんだろう、という思いが捨て切れません。そう言えば、新人の頃多用していた飛びつき腕ひしぎも最近見ないなぁ・・・女子プロレス界においては屈指のレスリング技術を誇る’彼女は、大抵の選手にグランドのテクニックで劣ることはないのですが、一度みちのくのMEN’Sテイオーとタッグで対戦したときにそのグラウンドでコテンパンにされたのはショックでした。男子相手でもやると思ったんだけど・・
しかし!投げたり、跳んだり、という見た目からに派手な動きがなくても魅せることができるのがこの里村選手の真骨頂!そのたたずまい、眼力、ゆったりとした動きから始まるレスリングテクニック、微妙な間合いの取り方、日本プロレス界の重鎮レフェリー、和田京平をして”一度裁いてみたい”とまで言わしめた彼女の試合、彼女が現役のうちに一度ご覧になってください!
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